美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.44 男女の価値観の違いに着目しようー買いたい衝動編



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。講演やセミナーで全国を飛び回っており、神出鬼没。MON PREFERENCE(モンペレフェレ)とBonheur(ボヌール)の経営サポートを担っている。
橋本さん

ヘアサロンBonheur(ボヌール)のオーナー社長。3店舗を経営しており、トップスタイリストとして接客もこなす。かなりの変わり者だが、スタッフもお客さまもだいすきすぎて異常なぐらいもてなすので、意外と人望は厚い。
直斗くん

ヘア&ネイルサロンBonheur(ボヌール)の新人アシスタント。元気で礼儀正しく、体育会系。不器用なところもあるが、頑張り屋さん。

社長といい、まおみさんといい、どうしてお客さまのオーダーを的確に把握できるんですか? 経験年数が長いとお客さまの心が読めるようになるんですか?

そんなわけないじゃない。でもオーダーの内容によっては、男女のなりたいイメージは真逆になるケースが多いの。そういったことを橋本さんぐらい経験豊富になると、サラッと把握できてしまうのがすごいのよね。

男性客は、カッコつけたがりが多いんだよね。ほら、子どものときも戦隊モノとかすきだったでしょ? 大人になっても、子どものときに見ていたアニメのグッズを集める男性も多いよね。つまり、男はいつまでも“コドモ心”を持ち続けているのさ。

女性は真逆で、少しでも背伸びしたいし、ワンランク上のステージに昇りたいという願望も強いから、“自分磨き”を惜しまない人が多いわよね。

うんうん。僕自身はいつまでも少年の心を持ち続けたいと思っているけど、自分磨きに勤しむ女性に対しては「最高に輝けるヘアスタイルにしてお帰りいただこう」と力が入るよ。

日常生活の中でも、男女のお金のかけ方っておもしろいほど違うなって思うことがあるわよね。例えば、ロングセラーのアイスバーガリガリくんが好きな人は男性が多いし、子どもの時からずっと買い続けている人も少なくないわ。女性の場合は、自分が子どものときにお金をかけたものより、未知のものにお金を使おうとするから、習い事などに積極的よね。例えば、ABCクッキングスタジオはとても人気だけど、ただお料理が上手になれるからってわけじゃないのよ。

え? どういうことですか?

熱心に通って、どんどんお料理の腕前が上達してやがては自分が教えるようになる人が多いのよ。

うちのお客さんでも何人か通っているって子たちいるよ。スタッフに差し入れしてくれる時もあるけど、本当に上手だよね。

では、直斗くん。ここまでのお話をまとめると男性はコドモ心を持ち続け、女性は自分磨きに勤しむということよね。つまりは、接客に活かすならばどういうことかしら?

ええと、男性客には子ども時代の話をして、女性とは将来の夢とかを話すってことですか?

そうね、男性は過去志向、女性は未来志向といえるかもしれない。このことを知っていると、直斗くんの言うようにセールストークにも活かせるけど、お客さまが何を求めているのかを把握する時のヒントにはなるわね。なりたいイメージが「過去に向いているのか」、「未来に向いているのか」ってことを気にして接客してみてね!

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